導入経緯
2011年一般社団法人大分青年会議所で活動をともにしていた佐藤社長から「永続的企業」への転換を図るべく、コンサルティングのご依頼がありました。過去パソコンの導入や見積もりシステムの構築などのお手伝い、また、残業手当支給に関するご相談などの単発的なご依頼はあったものの、今回のような中長期的な経営改革のお手伝いに対するオファーは初めてでした。特に後継者として御子息を入社させ、また、新社屋も建設したタイミングでしたから、次世代に継なぐ思いを強く感じました。
初期的なヒアリングでは、過去の改善実績から現状の課題リストなど、数多くの問題があることが判明しました。そこで、全社員の個別ヒアリングを実施し、社長と従業員の双方の考えや問題の捉え方を確認するとともに、曖昧だった「経営理念」を成文化するために佐藤社長の思いを綴っていただきました。
当時の売上高対経常利益率は1%程度でしたから、大きな目標として10%程度への向上を目指し、経常利益額ごとの経営改善目標を設定しました。例えば、経常利益が2,000万以上の場合には、決算賞与を最大750万円支給しようとか、祭日などの休日日数を増加させようとか、と言う目標でした。経常利益金額をどのレベルまで目標化するかを考えましたが、夢は大きくと言うことで1億の目標もせってしたことをよく覚えています。
おかげさまで、2019年9月決算では、過去最高益をマークし、1億には届きませんでしたが、肉薄した成績を残せ、経営課題の整理も新しいフェーズに移行できました。
まだまだ、様々な課題があり、経営は悪くなっても良くなっても、気の休まることはないと言うことを実感できます。しかし、御子息への経営のバトンタッチの年限は決まっていますから、そのゴールに向けて、より良い姿の会社にするお手伝いを続けていきたいと思います。