自社の儲けの仕組み、自分の言葉で説明できますか?

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自社の儲けの仕組み、自分の言葉で説明できますか?

梅木 今回は「自社の儲けの仕組みを説明できますか?」というテーマになっています。売上はあるけれどもお金が残らないとか、税理士に仕事を任せていて数字がよく分からないといったような声をよく耳にしますが、まずこのような感覚とか意見について、塾長のお考えをよろしくお願いいたします。

首藤 まず、数字で自分の会社の仕事を説明できないと、なかなかこれからのことを判断しづらいというのが多くの経営者の悩みだなというふうに思ってます。会計というと税務会計が主流になっていいるので、どうしても税金のことだけ、または税理士さんにお任せというふうになって、日々の数字というと、売上ぐらいしか経営者は管理できないというのが普通の現場だなというふうに思っています。

梅木 ついつい売上は見てるんだけど、実際お金が手元にないということが起こってきたり。ただ、その売上もいつの売上なのかよくわからないということが起こったり、さまざま混乱をしたりということがあると思うんですけども、これらを整理するといいますか、どのような考え方で向かうことがいいのか、この点についていかがでしょうか?

首藤 まず、やっぱり売上というより売上から得られる粗利益ですね、そちらにフォーカスする、注目するということが大切になります。結局、粗利の積み上げが皆さんで使っている一般管理費をカバーしていくわけですから、粗利がどれだけあるのかということをまずは見ないと、どのぐらい利益が出そうなのかということも全くわからないわけですから、売上にフォーカスしてしまうと、実は粗利は大したことなかったというようなことで、決算してみると赤字でしたみたいなことというのはよくある話だと考えます。

梅木 なるほど。売上よりもまずは利益をきちんと見ていく、特に利益の中でもまず粗利から始めてみるというところですね。この粗利から始めていくというところなんですけども、どうやって粗利を見ていけばいいのか。例えば税理士さんから数字が出てくるのを待てばいいのか。もしかするともう年に1回決算書を見る、このようなスピード感では当然ダメだと思うんですけど、具体的にどのようなやり方があるんでしょうか?

首藤 基本的に粗利益を出そうと思うと棚卸をしないと分からないわけなので、棚卸が必要になってきます。ただ、この棚卸というのが事業規模が大きくなれば大きくなるほど大変な作業になりますから、このあたりどう考えるかというところです。

ただし、管理会計側でいうとですね、販売する場合、50円で仕入れて100円で販売すれば50円の粗利というふうなことはすぐ計算できるわけですから、管理会計側でどのようにリアリティを持って、例えば毎日単位であるとか、1週間単位であるとか、月末を閉めたら翌月の3日までぐらいだとか、というようなところで管理できるようにしていくということが一番大切なポイントです。

梅木 なるほど。管理会計というものですね。税務会計ではなく、管理会計をまず取り入れて、それによって粗利を見える化をしていくということになるわけですね。次なんですけども、この管理会計、先程毎日とか毎週という風にお伝えいただいたんですが、具体的に何から始めると導入がスムーズにいくのでしょうか?

首藤 まず、どういうような利益構造になっているのかということを調査する。要は売上が立ったらどういうような粗利が発生しやすいのかということを見ていく。先ほど申し上げた、50円で仕入れて100円で売るというような、ある意味単純な商売であればですね、50円という粗利はすぐ出るわけですけれども、建築業などの場合、仕入れ自体はそんなに大きくないのですが、自社の、もしくは外注先の作業員を使って構築していく。そういう場合は、例えば10円で仕入れたものを、極端に言うと1,000円で売って990円の粗利のように見えますけれども、外注部分が500円ぐらいあって、結局は490円くらいの粗利になるというようなところというもの、そういうビジネスモデルをですね、まず自分のところの基礎的なビジネスモデルがどういうふうになっているのかということをはっきり把握するということがまず第一になります。

梅木 やはり売上よりも粗利、そして粗利もできる限りわかりやすい単純な形で、税務会計とズレがあったとしても、まずは粗利を見える化していく。それによって自社の儲け、どこに本当に儲けがあるのか、利益を生み出しているのがどこなのかを見えるようにしていく。この点が重要だということが大変勉強になりました。

最後に粗利を入れて見ていくときに、どうしても売上に意識が向いてしまう経営者がほとんどだと思うので、この点について最後にメッセージをいただければと思います。

首藤 売上が例えば1億円だとか、5億円、10億円、30億円とか、100億円だとかそういうふうに聞くと、非常に大きな会社、いい会社というふうに思いますけれども、最終的にはどれだけ納税しているかということが一番大きなポイントになるわけですし、納税後にどれだけのキャッシュを1年間で、もしくは一定期間で稼いだのかということが、その会社の実力なのですから、どこを見るかということ自体をまず間違わないようにする。売上というのは粗利を作るために必要なものであって、売上が必要なものではないということですね。勘違いをしないようにしてもらうということと、やはり経営者であれば自分の会社が今どうなっているのかということを数字で把握するということがまず第1の能力になりますから、そのためにも粗利にフォーカスして、また経費はこのぐらいかけてということを単純に理解して、それを毎日毎日積み上げていくということをやっていただきたいと考えます。

梅木 売上から粗利、そして粗利を見るために管理会計として導入していく。今回も大変勉強になりました。

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