その「任せ方」で、本当に幹部は育っていますか?

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マイクロマネジメントを卒業し、権限移譲を成功させる方法

梅木 今回は幹部育成の中でも任せ方で、幹部が本当に育つのかというところにテーマを持って塾長の解説をいただきたいと思います。幹部を育成する上で任せるというのは大変重要なんですけども、多くの場合は丸投げという任せ方か、または任せきれずに管理過多ですね、いわゆるマイクロマネジメントになっているかと思います。

まず、なぜこの丸投げであったり、マイクロマネジメント、管理過多になるのかということについて、塾長のお考えをお願いいたします。

首藤 まず、やはり任せようと思う方がですね、業務をきちんと理解していないというか、何が限界で何をコントロールすればいいのかということを明確にしていないということが一番の問題になると思います。

その辺の明確というのが結構難しいのかなと思いますけれども、簡単に言うとステップというか、一つの仕事を何段階かに分けて、どこに問題がありそうなのか、これを判断しなきゃいけないのか、これは社長でしか判断できないのかというようなところを分けていくような練習されるといいのかなと思いますけど、いずれにせよですね、業務の責任みたいなもの、または権限みたいなものをぼやっと掴んでいると、丸投げだとか、管理過多になりやすいと思います。

梅木 やはり教える側の解像度といいますか、見え方というところでステップを明確にするというところをいただきました。先ほど塾長のお話にもありました権限や責任というところがありましたが、この権限と責任について、そもそもどういうものなのかも含めて解説いただければと思います。

首藤 権限というのはですね、その方が、ある方が自分で決めていいという範囲ということですね。例えば、お客様先に行くのに自動車を使っていいのか悪いのか、もしくは高速道路を使っていいのか悪いのか、そういうところを自分で判断できる、自分で決めてもいいよというのがまず権限というふうに考えられたらいいです。

責任については、当然自分で決めた限りにおいては責任がついて回るわけですから、先ほどの例で言えば、お客先に行くのに車を使って、また高速道路を使って行ったのですけれども、実際は電車で行った方が安いし、時間も速いし、正確だしというようなことであればですね、その責任というのはその決められた方に課されるべきものでありますから、そういうように自分で決めたんだから、その決めたことに対しては結果をコミットしなきゃいけない。結果というのは、当然会社であればですね、利益的だとか時間的だとか、そういうものに合理的であるということが大切になってきます。

梅木 ここで一つ気をつけないといけないと思っているところが、責任を任せたからといって結果が出なかったから、じゃあ報酬をとか役割、地位をというふうにすぐに結びつけてしまいがちなんですけれども、この点について塾長のお考えをお願いいたします。

首藤 その結果責任というのはですね、全く違った話であって、先ほども申し上げたように、権限というのは限定された権限ですから、例えばこの会社をどうにでもいいから全ての権限を与えるから、何とか利益を出してよと言ったら、それはもうはっきり言ってCEOの仕事ですから、社長がそれを専務に権限委譲して、専務がそれの利益を出すという責任で結果を出せないとしたら、それを責任追及するというのは、これはもう全く問題としておかしな話ですから。要は権限を与えるのであれば、どういうような権限で、そこにはどんな責任があるのか、また権限と責任というものがどういう結果に結びつきそうなのか、そこを明確にしないと、今おっしゃられたような結果が出ないから給料下げようとか、役職を落とそうとか、そんな話になると思います。

梅木 ここは安易にやってはいけないということですよね。最後に、幹部にこれだけ負荷をかけるといいますか、期待をかけていくわけなんですけども、この期待のかけ方、仕事を任せるときに幹部本人にどのような伝え方をしていくと幹部が自分ごととして前向きに動いてくれるのか、この点について塾長のご経験等をお願いいたします。

首藤 結局ですね、権限だとか責任だとか期待というのは、当然幹部の人間力というか、経営としての能力が大きくなってほしい、また、その幹部が大きくなるということは、当然社長も大きくなって、幹部も大きくなって、全体的に会社自体の経営能力、簡単に言うと利益が増えるようになってほしいということを期待しているわけですから、当然期待されるときにですね、ある幹部に君は10年後にはこういうふうになってほしい、また10年後にはこの会社はこういうような形になっていきたいんだ、だから、君はその中でこういう役割を演じるためにも、このぐらいの成長してほしいというようなところをきちんと相手に伝えて、相手が理解した中で、それで期待をして、ちょっときついかもしれないけども、この経験があなたの成長を支えるんだということを相手に納得できるようにですね、伝えていく、また少しずれていくんであればサポートしてあげるのが上司もしくは経営者の責務だと思います。

梅木 今日は塾長から権限、責任、そして期待の伝え方という点について学ぶことができました。幹部に任せる、うまく任せることによって、幹部育成につなげていければと思います。

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